《8/18まで・東京》「土に学ぶ、五感で考える」成果発表

東京の銀座メゾンエルメスで、「スキル・アカデミー：夏のオープンクラス『土に学ぶ、五感で考える』成果発表」が開かれています。
主催はエルメス財団。2008年にパリで発足した非営利団体で、芸術や技術伝承、環境問題、教育などに関わるプロジェクトの支援を行っています。

エルメスが馬具工房から始まったことはよく知られていますが、同財団では、自然素材にまつわる職人技術や手わざの伝承、拡張、知識の共有を目指す「スキル・アカデミー」という活動を続けています。その一環として「土」をテーマに、日本では2024年3月から複数回、中高生を対象としたワークショップを開いてきました。

土の建物、土壌生物、土器、植物、さらには踊り、食、詩といったアプローチで、土を五感で体験するという多彩なものです。その成果を発表するのが今展となります。

会場中央にあるのが、人が実際に入れる土の家。
これは建築史家・建築家の藤森照信さん監修のもと、土建築研究者・山田宮土理さん、左官職人・都倉達弥さんが講師を務めたワークショップでつくられたものです。

内部は指の跡を残した「民の技術」、外部は土のひび割れを計算して塗られた「匠の技術」で仕上げられています。

全て自然素材でつくられた内部に身を置くと、どんなことが感じられるのか。
土の世界とはどういうものか。ぜひ体験し、想像を巡らせてみてください。

プレ・ワークショップ

6月下旬から7月上旬にかけて、土の家をつくる参加型のワークショップが開かれました。
最終日の様子をご紹介します。

2024.07.04

《東京・銀座》「土に学ぶ、五感で考える」成果発表（エルメス財団）

1837年、フランス・パリで創立され、世界でも有数のラグジュアリーブランドとして知られるエルメス。そのルーツは馬具工房であり、職人による精緻なものづくりを尊重し続けています。そのエルメスを母体として、2008年に創設されたのがエルメス財団です。 同財団では2014年から、自然素材にまつわるスキ...

スキル・アカデミー：夏のオープンクラス
「土に学ぶ、五感で考える」成果発表