榎本新吉さんの遺影

6月17日に逝去された日本左官会議名誉会員の榎本新吉さんの告別式には、たくさんの方々が来られ、また長男雅一さんのお別れの言葉からも、榎本さんのお人柄がしみじみと思い出されました。腕の確かさや頭の良さはもちろん、江戸っ子口調のテンポの良さ、負けん気の強さの裏にある人情味あふれる筋の通った考え方、いろんな人に話しかけ謎をかけては「さあ、どうだかなー」と煙に巻く茶目っ気……。いろんな魅力のある方でした。
葬儀では、榎本語録の抜き書きとともに、泥団子や塗り見本、道具、これまでに掲載された雑誌が展示されたコーナーもあり、送られる方々の気持ちの温かさも伝わってきました。
そして、いちばん印象に残ったのが榎本さんの遺影です。たばこをくわえた、榎本さんのかっこよさ。イタリアの俳優顔負けです。こんな遺影が似合うのも、榎本さんだけじゃないでしょうか。

榎本さん、いつまでも、天国から私たちを叱咤激励してください。

日本左官会議事務局