【終了】石巻の土蔵から見える“世界”〜齋藤氏庭園土蔵修復の軌跡〜上映会&トークを3月17日に開催します
見渡す限りの水田に囲まれた宮城県石巻市、前谷地地区。緑の濃い旭山(あさひやま)丘陵が横たわり、その山裾に見事な庭園があります。東北三大地主の一角として栄華を極めた斎藤家の庭園であり、2005年(平成7)国の名勝に指定されました。
その庭園にたたずむ、江戸年間の築と見られる土蔵二棟の修復工事が、2015年(平成27)から進められています。ここには建造当時からの職人たちが残した「手紙」や、土蔵を造り大切なものを収める喜びを伝える当主の「落書き」なども遺されています。それらをひもとき、解読しつつ修復は進められてきました。下地の処理や、外壁に施されたナマコ壁のこしらえ方を検証。前代に使われていた土を生かし、新たなふさわしい土も圏域に探し、漆喰に使う糊材の海藻を吟味しました。
その過程から、当時の齋藤家が目指していた境地もうかがい見えてきたのです。莫大な資金を地域や社会に還元しようと模索を続け、アメリカのロックフェラー財団など世界の大富豪とも対等に渡り合い、世界的な技術進歩を支えた、そこには壮大な物語がありました。
そんな土蔵の修復と斎藤家の歩みを、映像作家の卜部弥生さんが丁寧に記録した映像「石巻の土蔵から見える“世界”〜齋藤氏庭園土蔵修復の軌跡〜」の上映会&トークを開きます。
当主の「世界」を見つめていた視線と足跡を土蔵から読み解き、これからを生きるヒントを考えるために。
どうぞご参加ください。
石巻の土蔵から見える“世界”〜齋藤氏庭園土蔵修復の軌跡〜
日時:2018年3月17日(土) 18:30〜21:00 (開場 18:00)
[ 第一部 ] 映画上映
18:30〜19:00
「石巻の土蔵から見える“世界”〜齋藤氏庭園土蔵修復の軌跡〜」上映
会場:旧観慶丸商店
(石巻市中央3-6-9 JR石巻駅から徒歩10分)
[ 第二部 ] トーク「齋藤氏庭園土蔵のいま」
19:00〜19:45
パネラー:卜部弥生(映像作家)・芳賀英実(石巻市教育委員会)・青木卓也(左官)・勝 邦義(建築家)
会場:旧観慶丸商店
[ 第三部 ] 公開ディスカッション「土蔵と文化財」
20:00〜21:00/飲み物と簡単なおつまみ付き
会場:IRORI石巻
(石巻市中央2-10-2 新田屋ビル1F 旧観慶丸商店から徒歩0分)
*駐車場はありません。最寄りのコインパーキングをご利用ください。
主催:公益社団法人日本左官会議
[ 会費・お申し込み ]
1,500円 (第一部・第二部のみ参加の方は500円)お申し込みフォームから事前予約の上、会費は当日お支払いください。
【事前の受付は終了いたしました】
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ただし、当法人が関係する講演会やイベントなどのご案内には使わせていただきますので、どうぞご了承ください。
「石巻の土蔵から見える”世界”〜齋藤氏庭園土蔵修復の軌跡〜」
監督/卜部弥生
協力/齋藤武子、東北大学、東北大学史料館、東北大学附属図書館、東北大学電気通信研究所、東北大学金属材料研究所、国立秋田工業高等専門学校
監修/泉田英雄、小林隆男、石巻市教育委員会
後援/石巻市、石巻市教育委員会
制作/OndaPRO、公益社団法人日本左官会議
助成/芸術文化振興基金